Column

2019/05/27

仏系スーパーマーケットAuchan Vietnamベトナム撤収

 フランス親会社Auchan Retail社は、東南アジアで赤字を出し続けているAuchan Vietnam社を売却することを確認した。親会社CEOEdgar Bonte氏は、フランス経済新聞Les Echosにて現在ベトナムで18店舗展開中全ての売却を決めたと発表。Auchan Vietnam社の幹部に因れば、撤退の理由は「利益をあげられなかった」とベトナム国内紙Tuoi Treに説明した。

 18店舗の身売り先については、多くの量販各社が興味を示しており、その中でもベトナムローカル系随一の規模を誇る某量販店が浮上しいると先の幹部は付け加えた。Auchan社が最初にベトナムへ進出したのは2014年に溯り、大規模小売店の不動産開発を手がけそこにインショップを導入するビジネスモデルを主軸に展開を開始した。ビジネスを立ち上げ5年を迎え、店舗数も18を数えるにいたり、直近の年商は、US50.4millionを売り上げていた。

  昨年10月には、Eコマース事業にも専門店をLazadaオンラインマーケットモールで立ち上げたばかりであり、今回撤退の発表は晴天の霹靂であった。

(ブログ筆者寸評)

  のっけから弊社の話で恐縮だが、ご多分に漏れず、Auchan Vietnamも弊社の販売先で、わずか5年という短い取引期間であったが、支払いもきっちりとこなし、同社スタッフの対応も、しっかりして、今回同社のベトナム撤収発表を残念に思っている。既に水面下で、同社の身売り交渉は進展中で、買収先はサプライヤーの間で、「某グループ」と噂になっている。その名前をここでは伏せるが、同時進行で、タイCP財閥傘下の現地スーパーマーケットのBig CやメトロもM&Aの対象として某グループ傘下に経営権移行も。

 某グループはその資金力にものを言わせ、スーパーマーケットの他、ローカル系コンビニも既に買収し、ベトナムの大手小売業は戦国乱世さながらで、日々その勢力図を塗り替えている。某グループは、ローカル系であるもののその実態は、国際コングロマット集団。主軸の不動産開発で、莫大な財をなし、現在は小売業に力を入れつつ一方で、EV自動車メーカーとしても名乗りをあげたばかり。

  経営には、欧米系のコンサルティングファームが入り、事業展開への意見具申で、最短で効率の良い収益向上を日々推し進めている。もはや単なるローカル会社だと多寡を括っていると足元が掬われるほど強大になりつつある。恐らく、小売においては同社がベトナム市場に溢れる各商材の品質・価格などの決定権を独占的に持ってゆくだろうと筆者は診ている。メーカーとしては、同社の今後の動きに益々目が話せない。

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