Column

2019/12/05

2020年ベトナムGDP目標値6.8%へ!

 ベトナム議会は11月11日(月)に、2020年のGDP成長率目標を6.8%に掲げ、社会経済開発計画関連決議を可決した。国会議員426名の88%以上が、2020年の決議に賛成票を投じ、6.8%のGDP成長率、4%未満のインフレ、輸出収益率7%の上昇、特に国内総生産の33〜34%を占める社会開発投資が含まれる。ベトナム経済政策研究所は、GDPの2019年度の成長率を7.05%と予測しており、現時点で、議会で設定されていた目標値は6.6〜6.8%を上回っている。議会は、来年、貧困世帯の数を1〜1.5%削減目標を設定、加えて都市部の失業率を4%未満に下げることも決議に含まれている。議会は、貿易救済・技術的障壁・移転価格・密輸及びさまざまな形態の貿易詐欺に対する保護の適用を要求。国会は、これまで停滞していた国営企業の民営化を推し進め、2020年にそれを喫緊の優先事項と見なしとのこと。

 決議によれば、ベトナムは2020年、強力な海洋経済の発展を続ける一方で、漁業部門で欧州委員会(EC)から与えられた「イエローカード」の解除に取り組んでゆく。ECは、東南アジアの国が違法・無報告・無規制(IUU)の漁獲防止要件を満たしていないため、2017年10月23日にベトナムから加盟国に輸出されたシーフードに対し警告を与えた。「イエローカード」国からの魚の輸出には厳しい精査が行われるため、ベトナムのすべての魚輸出コンテナ検査には、3〜4週間かかり、1コンテナあたり500ポンド(633米ドル)の検査コストが掛かる。国会は、ベトナムが東シナ海の主権・主権・国益、漁師を断固として擁護と主張。加えて、議会決議は、外国のベトナム国民の保護、海外で働くベトナム人の管理、ベトナムで働く外国人の規制を強調した。

(ブログ筆者寸評)

 全世界的に経済の不透明感が包む現在、ここベトナムでも経済の鈍化が徐々に進んでいるように思っている。ベトナム株式も、一時、盛り返す様相を見せたものの、ポイントインデックスは右肩下がり。また不動産取引も、その売買が落ち着きを見せてきており、少し前までなら売り手市場だったものが、踊り場に来ており、買い手がつかずに、少しずつ相場下げ模様になっている。米中貿易戦争の中、ベトナムは漁夫の利を得られるポジションにいるため、中国から撤退した企業のベトナム進出は数多く見られ、国内の工場団地などは開発ラッシュに沸いているという。が、その一方で、中国本土の購買力が劇的に落ちており、ベトナム国内での旺盛だった消費に影をさしている。来年の目標値6.8%を掲げたわけだが、予測不能な変数が多く、目標をクリアーできるか微妙なところだろう。

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