Column

2019/12/04

ベトナム量販店No1!Vingroup小売業から撤収!?

 ベトナム最大のコングロマットVingroupと食品大手Masan社は、前者の小売部門を統合し、後者が運営する新しい小売会社を設立することに同意した。12月3日(火)Vingroupの声明によると今回の統合には3つの会社が関係すると述べた。VinCommerce(VinMartスーパーマーケット、VinMart +コンビニエンスストア、電子商取引サイトAdayroiを所有)、VinEco(Vingroupの農業部門)、Masan Consumer Corporation(Masanの消費財プロデューサー)グループ。これら全てをMasan社がVingroupから経営権を受け継ぎ、新会社を運営する予定であるとのこと。

 

同コングロマリットは火曜日に全従業員への文書で、今後Vingroupは技術と産業に経営を集中るため、新会社の株式の過半数を保有しないと伝え、新会社は、14のVinEcoハイテクファームとして50の省で2,600以上のスーパーマーケットとコンビニエンスストアを管理すると述べた。また声明によると、両当事者は合併に関する正式な契約に署名する法的手続きを実施中とのことだ。

2014年11月に設立されたVinMartとVinMart +は、ベトナムで最大の小売チェーンであり、年間成長率は80〜100%。VinCommerceは、 昨年の23店舗を保有していたFivimartスーパーマーケットや、今年の87店舗保有していたのコンビニチェーンのShop&Goなど、競合他社を積極的に買収攻勢を掛けチェーンを拡大してきただけに寝耳に水である。Vingroup小売部門の当初計画では、63に省と地域で2025年までに302店舗のVinMartスーパーマーケットと9,643のVinMart +コンビニエンスストアを持つことを目標としていたが結果的に小売業からの事実上の撤退となった。

一方、Vingroup経営権を引き継いだMasan Consumer Corporationは、調味料、飲料、即席麺、食肉関連商材を生産しており、今年9か月間の収益は、対前年同期比で5.7%増加し、12.59兆VND(546.69百万米ドル)になりました。

(ブログ筆者寸評)

 テト商戦真っ只中のこの時期にベトナム小売関係者に激震を走らせたこのニュース!どこのメーカーもテト販売用の商材生産に力を入れ、各スーパーマーケットチェーンから予めテト用商材として受注を受けた数量の積み増しに躍起になっている時期でも有る。昨日、発表されたばかりなので、今回の経営権の移動がどのようなインパクトを業界や各関係者に起こすのかは解らない。しかし、これまでVingroup小売部門は、膨大な資金力に任せ、イケイケドンドンで積極的な買収工作により販路拡大を短期間のうちに果たしており、ベトナム小売業界No1に躍り出ていた。それだけに関係各社は今回の統合に動揺を隠せないでいる。

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