Column

2020/01/13

2020年ベトナムGDPやや減速傾向?

     フィッチ・ソリューションズによると、ベトナムのGDP成長率は2019年に発表された7.02%から6.8%に低下するという。これは主に産業部門の減速によるもの。工業部門の成長は、2019年第3四半期の10.4%から2019年の最終四半期に7.3%に低下後、引き続き2020年も減速し続けるという。「輸送および物流社会資本と人的資本のボトルネックは、ベトナム経済の約16.5%を占めるこのセクターの成長に影響を及ぼします」とフィッチは指摘する。米中貿易戦争は、低価格の電子機器と繊維製品の構造的変化を加速し、中国からASEANへと移行した結果、ベトナムは大きな受益者となった。 しかし、その一方でベトナムの操業と輸出割合の急増により、既存の道路および港のインフラストラクチャに大きな負担がかかり、ホーチミン市やハノイなどの主要都市周辺で激しい渋滞が恒常的に発生し、港湾での輸出入の遅延がしばしば発生しるようになった。

 輸出の伸びは2019年9月以降減速しており、この傾向は今後数か月にわたって続くと予想される。熟練並びに有資格労働者不足は、職業技能レベル全体で前年比で12%から18%の高い賃金の伸びが示唆するように、より良いテクノロジーの作業プロセスへの統合を阻害要因となり、製造業の成長を鈍化させる。ベトナムの製造業の生産成長率は、2019年11月に前期比で6.5%に急減速し、2019年10月の前年同期比10.8%から2017年以来の最低レベルに達した。とはいえ、2020年の経済成長の軟化傾向はあるものの、依然として堅調な経済活動は金融サービスの成長を支えるだろうと結んだ。

(ブログ筆者寸評)

 ベトナムも世界のグローバル化が進むにつれ、サプライヤーとしての枠組みにガッチリ組み込まれているわけで、一国の努力で、思うように自国経済の舵取りは難しい。希望は必要だけど、日々刻々と変化する国際情勢に翻弄されることは覚悟しないといけない。金地金価格も、先日アメリカの攻撃によるイランのソレイマニ司令官爆殺事件で上昇、さらに世界情勢の不透明感と不安感から右肩上がりのこの傾向は当面続くと考えられる。いずれにしても、GDPが緩和したときこそ、ベトナムは先を見据えてこれまで遅れてきた社会資本投資により一層力を入れ、着々と整備に励み、世界にキャッチアップしてゆくことこそ肝要だろう。

 

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