Column

2020/02/24

Covid-19終息後FDI急増か?

 主要な外国投資のハブとして中国は現在Covid-19として知られているコロナウイルスの新しい株に大きな打撃を受けているが、これによりはその他の国が新しい外国投資先として候補になる機会を得ることでもある。米国の某大手企業は、アジアで数十億ドル規模のプロジェクトを計画しており、その投資候補地は中国或いはベトナムとしている。

「中国はCovid-19の混乱により、彼らはベトナムを選択するかもしれない。そして彼らは3月にその最終決定を下すだろう。」

と、計画投資省の外国投資庁長官のNhat Hoang氏は語る。

 先ごろ、韓国と米国の投資家グループがベトナムに来て、液化天然ガス(LNG)発電プロジェクトへの投資機会を研究。Covid-19が観光、貿易、投資に与える悪影響について世界で語られているように、これはベトナムの経済にとっての機会とも言える。韓国ガス公社・韓国電力公社・ハンファグループを含む韓国の投資家グループの各代表は、ベトナムのLNG港とガス発電所に投資したいと述べた。

 とはいうものの政府への最近の報告書で、計画投資省は、セミナーや投資フォーラム、ビジネス訪問など、中国や他の国からの投資家によるベトナムへの投資の可能性を探求する活動が遅れる可能性が高いとも指摘する。特にラグジュアリー用品などの非必需品に対する消費者の需要は急激に減少すると見られ、在庫過多による生産が停滞を予測。報告書によると、新規投資家はこの時点で投資決定を行うことを一時的にためらうだろうが、投資プロジェクトの場合、投資家は投資資本の増加を延期する可能性があるとも。

 世界の経済アナリストらは、これまで世界が中国への過度の依存についてサプライチェーンの崩壊などを懸念を表明しており、世界のサプライチェーンと投資の両方の考え方に変化が生じる可能性も指摘する。ベトナム社会経済情報と予測センターによると、リスクを回避するために投資家は生産と投資計画を再評価する必要があり、グローバルな生産ネットワークの再編はベトナムが多数の外国企業と投資を誘う機会になるだろう。

 ジェトロ・ハノイの中島代表は、122の日本企業が将来中国から製造拠点を切り替え、その42.3%が次の拠点としてViệtNamを選ぶと述べた。同氏によると、中国からの移転を希望する日本の企業は、米国との貿易戦争だけでなく、この市場での投入コストの上昇を「回避」するためでもあったという。

Vietnam News 20FEB2020 抜粋要約

(ブログ筆者寸評)

 確かに、今回のウィルス騒ぎで中国での過度のサプライチェーン集中が世界の製造業に及ぼした影響は大であり、中国に関わる世界の多くの経営者や外資企業などは身を持って感じたと思う。そうだからと言って、では、ベトナムが、その後釜として就くとは限らない。中国の場合、過去30年間の経済成長であらゆる産業を世界から受け入れ、多種多様の資材を製造が行われ、そして加工が一貫して出来る製造大国となった経緯がある。

 一方、ベトナムはどうかと言えば、1985年にドイモイ(刷新)政策が導入されたものの、当時の政府は、外資受け入れに関し、最低100万米ドル以上の投資を求めた。多くの外資系企業は、中小の製造業が多く、始めから投資額に高いバーを架けられたことにより、それらは必然的に中国を目指したのだった。当時、中国への投資額は10〜20万米ドルでも充分に受け入れてくれたことに因る。その結果、ベトナムでは大手製造業が進出しても未だその弊害が残り、基幹となる素材や資材は中国を中心に海外から輸入して来ないと完成品ができないというジレンマに陥るのだ。どっちにしても、目先Covid-19の終息も覚束ないなか、取らぬ狸の皮算用的な記事のように思われる。

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