Column

2019/09/30

ハロン湾、9月から使い捨てプラスチックを禁止へ

 

     風光明媚な観光地を持つハロン湾があるベトナム北部のクアンニン省当局は、有名なユネスコの世界遺産である同地のすべての観光施設で、使い捨てプラスチック用品使用禁止を決定した。ハロン湾管理当局代表ファムディンフイン氏によると、同地の観光施設は9月1日からプラスチック製品をガラス・紙製、その他の環境に優しい素材に置き換えなければならないと述べた。当局は、使用禁止が持続的に実施されるよう監視チームを設立し、対応策を検討するとのこと。同地を訪れる観光客に対しても、プラスチック製ビニール袋やボトルの使用を制限するよう奨励し、規制に従わない観光地の企業や個人商へは、警告または罰金を持って対応する。

 この条例は、同観光地を清潔に保ち、ハロン湾の美しさを維持するのに役立つと期待されている。一方で、訪れる観光客は、使い捨てプラスチック禁止を好意的に支持している。ハイフォンからの観光客グエン・ホア・ビンさんは、彼の条例への支持を示す方法として情報を彼が持ち込んだペットボトルをすべて破棄したのち同観光地を楽しんだと語った。多くの食べ物行商人やレストランなどが、使い捨てのプラスチック製品の代わりに分解可能なコップやストロー、袋などをすでに購入し条例を支持する動きも見られ始めている。ハロン湾当局は現在、2つのゴミ収集ポットを使用しているが、30近くの地元の漁船も協力し、日々海上投棄された大量のプラスチックゴミを毎日回収しているとのことだ。

(ブログ筆者寸評)

 ベトナム人の意識変化のスピードが、このところ加速度的に早まって来ているように思う。以前は、ゴミなどは辺り構わず捨てるのが当たり前で、それが道であろうと山や川、海であろうが逗まることを知らなかった。道にゴミを捨てるのは、清掃で仕事を得ている人たちに仕事を提供してあげているのだ等と、したり顔で言う輩も普通にいたほどである。

 そんなわけで、このような意識は当分変わらないと考えていたのだが、変化の兆しが訪れたのは、やはりインターネットの普及が第一の原因に挙げられる。次に、国の物理的な発展が加速し、国民の生活水準が上がると共に、自身に関わる健康や美、そして環境への問題意識が生まれ、社会にとって「善悪美醜」が明確になり、変化が進んで来たのではないだろうか。いわく、衣食足りて、礼節を知る。

 今回ハロン湾での試みも、自分たちの観光資産を大切に守ることが、結果的に新たな観光客を呼び込み、地域社会が潤う。先ずは、周囲をキレイにする。今後、同様の変化は、ベトナム各地でどんどん加速化してゆくことだろう。

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