Column

2019/09/26

はびこる麻薬・覚醒剤(21APR2005)

 副首相 pham Gia Khiemは、2015年迄に麻薬使用者を減らす国家プランに賛同した。このプランの下、計画期間中、年間10~20%の麻薬常習者を減らして行くもの。また2010年迄に、麻薬依存症脱却の為のリハビリ治療を80%の麻薬常習者に提供して行く。昨年末 政府調査機関が公式に麻薬常習者数を調査した結果 国内に凡そ17万人を数えた。ホーチミン市では中毒患者が最も多く、33,679人だった。次いで、ハノイが14,493人、Son La省が9,487人となっている。

 含蓄のある薬害の啓蒙と教育がこのプランの主導的な役割を果たすであろうと、麻薬管理事務所は語話す。政府は、効果的な麻薬取引の摘発や大麻栽培を撲滅すると宣言をしている。このプランでは、党や政府の指導者達に内部での汚職を減らす呼びかけもされていると共に、僻地で暮らす人々や山岳地帯の少数民族に対し、薬害情報並びに教育の徹底も盛り込まれている。昨年一年間で、公安当局で12,000件の麻薬事件が発生し、18,260人を検挙した。また同じ年、62,000人の麻薬常習者がリハビリ治療を受け内10%が職業訓練校にて更生トレーニングを受けている。

(ブログ筆者寸評) 

 この国の麻薬問題は、年々深刻化の一途を辿っている。と言うのも、ベトナム北西部は、芥子の産地として悪名高いゴールデントライアングルの一角をなし、現金収入を得るため換金作物として、猫族などの少数民族が、積極的に栽培をしているからだ。文中に出てきたSon La省は、実は筆者の家内の里であり、個人的に見聞した麻薬取引の実体を書いておく。

 この地では、元々複数の少数民族とベトナム人が混在する山岳地帯で、少数民族は古くから煙草を吸うが如く麻薬(大麻)は、ひとつの趣向品として常用されてきた経緯があり、麻薬=危険・罪悪と言う概念がそもそも薄い。しかも元々荒れた土地を好む大麻草は、取り立てて手を加えることなく、そのへ辺りに際限なく育つ。

 ここに住む京族(ベトナム主流民族)は、ベトミン時代に政府主導の政策に因り開墾と少数民族の共産社会の啓蒙活動で、新たに入植した人々で、彼らの中での蔓延はなかったが、今日に至っては、混在化が進むにつれ、学校生活を通じ大麻汚染が広がりを見せつつあると言う。ハノイとソンラ省を結ぶ幹線道路では、公安が主要な町毎に検問所を置き、随時荷物検査を行っている。通常、運び屋達は乗り合いバスを利用し、移動するわけだが、検問の手前数百メートル先で路線バスを飛び降り、検問区間は間道を歩いて移動し、そして次のバスへ乗り継ぎ検問をやり過ごすので、結局ざるな検問でしかなく機能していないのが実状だ。

 こうしてベトナムの都市部各地へ薬物が運ばれて行くが、ここホーチミン市内では、バックパッカーが集まるファン・グー・ラオ通りが麻薬取引の中心だ。売人は、シクロドライバーやバイクタクシー等がこれまでメインだったが、昨今では通りを徘徊する移動タバコ屋、移動コピー本屋や、移動按摩屋(この連中はオープンカフェやレストランに居ると勝手に入り込んできて営業を始める)が誘ってくる。ブツは、ベトナムの安い煙草の葉と混ぜ合わせた粗悪品が多く、時折、欧米のバックパッカーがバット・トリップを起こし昏睡状態に陥るような事態も発生しているそうなので、くれぐれも近づかない事が肝要だ。

 

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