Column

2019/10/10

私記:ベトナム人身売買の実態 No2(22APR2005)

 公安当局は、特に国境を接するランソン省、 ラオカイ省、クアンニン省の各省で人身売買が活発に行われていると睨んでいる。昨年一年間だけでもクアンニン省モンカイ国境線で騙されて中国へ行かされそうになっていた220名の被害者の救助を行った。彼らの送られ先は、中国、カンボジアに限らずタイ、マレーシア、台湾、香港にも及んでいる。

 また、外国人との結婚に因り幸福な将来を夢見る多くの女性が人身売買の罠に陥っていることも見過ごせない事件の背景の一端となっている。国外の男性と婚姻した後の生活について、彼女たちがどの様な運命を辿るのかをを探る手だては限られており、安易に外国人と結婚さえすれば富と幸福な未来が彼女たちを待ち受けていると言った盲信が、人身売買を助長している。

 人身売買対策として、ランソン省ではNGOと連携し関連したプログラムを各種推進中。プログラムは主に事件に巻き込まれた女性の救援と支援、そして被害に遭わぬ事前の啓蒙措置が盛り込まれている。既に14の関連団体で300名の会員が活動中である。加えて、婦人連盟と軍が協力し、被害に遭った女性達の健康診断、薬品、日用品、職業訓練等提供しつつ、元被害者らにコミュニティーへの参加を促し、被害の減少に一役かって貰う運動も展開中だ。

 これまでに100名以上の女性がこのプログラムの恩恵を受け社会復帰を果たしている。また、ランソン省はカオロック区に住む被害者や元被害者の社会復帰の為 最高200万ドンの生活支援を貸し付けている。同省では、これまでに120件の事件を摘発し、18の人身売買組織を崩壊せしめた。

おわり

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