Column

2019/10/24

国家権力を傘に着たヤクザ(24APR2005)

 土地埋立業のThuan An社を営む、Maiさん(64歳)は、ドンナイ省のLong Binh輸出加工区にある一角の土地の埋立契約を134trieu(約US8,500$)で請け負った時から地元警察(公安)の嫌がらせが始まった。工事開始一週間前にMaiさんの長男Hieuさん宛にドンナイ省公安署長 Tu Hoang氏の甥と名乗るドンナイ公安経済課のNguyen Van Truong氏から連絡が入り、今回の埋立契約をTruong氏の家族名義の埋立会社に譲るよう強要した。Hieuさんは母のMaiさんに相談して彼の要求を拒否した。
 ところが、工事開始直後から、Long Binh輸出加工区の入り口に複数の交通警察が検問に立ち並び、Thuan An社所属のトラックの全てを摘発、違反車は皆無にも関わらず、運転手の免許証・車検証を没収。しかし通常、交通違反者に切られる違反切符も出さぬ始末。幸いHieuさんの機転によりTruong氏との会話は逐一録音され、脅迫の実体が明らかにされTuoi Tre掲載に至った。本紙記者は証拠をドンナイ省公安に持ち込み取材し、真相究明を謀った。取材後、公安当局はTruong氏を含む事件に連座した14名から事情聴取をし、その結果を後日、本紙記者に知らせる旨を同公安は約束した。

(ブログ筆者寸評) 
 国家権力を傘に着た極めて悪質な事件である。しかし、ベトナムの役人の多くは残念ながら公私混同は甚だしく日常茶飯事の出来事で驚くには値しない。偶々、今回の被害者は証拠を数多く握っていたので公に出すことが出来たが、それは氷山の一角に過ぎず多くの庶民が泣き寝入りしているのが実状だ。
 評価すべき点は、Tuoi Tre誌が権力に屈せず積極的に役人の汚職を調査・追跡そして暴く事に因って、庶民の溜飲を下げると共に、社会の木鐸として機能し始めていることだ。公安に詳しい情報筋に因ると、この事件の主犯格であるTruong氏は懲戒免職は免れないものの連座した署員達は配置換えくらいにはなるだろうと言う。が、驚くことに主犯格の叔母Tu Hoang署長はお咎めなしだろうとの事。日本なら管理不行き届きで、減俸半年の訓戒くらいは責められるであろうが、、、、

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