Column

2019/11/07

当世ベトナム学生気質(25APR2005)

 日本でも韓流ブームが聞かれて久しいが、ここベトナムでも韓国映画やドラマは若者達のファッショントレンドとなっている。大学3回生のPhuong Loanさんとその友人達も、韓国映画を観ては映画スターを真似た表情、服装、髪型にするのに余念がない。そうすることが、流行の最先端を行くと信じる彼女たちは、お出かけ、飲食、衣服、最新式携帯電話、高級バイクに多くのお金を掛けている。

 Loanさん曰く、彼女やその友人達は トレンドにあった場所で遊び、見栄を張れる程度に洗練されたバイクを乗り回し、最新流行の音楽を聴くことが大事だと。彼女の友人の一人 My Lanさんも流行に乗った洋服を着ることや宝石で身を飾り付けるのはとても自己主張や大勢の中で目立つために大切だと言う。加えて、彼女たちが着る洋服はユニークで、ブランド物であることも重要と、、、。

 My Lanさんとその仲間達は 洋服を求めるために買い物に出掛けるのだが、価格より西洋ブランドを優先させる。しかし、もし他の誰かが彼女たちと同じ洋服を着ていたら、直ぐに興味は失せ 別の新しいものを探し出すと、、、、。因みにMy Lanさんの所持品を教えて貰うと、US120$のサングラス、ボニアのサンダルUS40$、US80$のイタリア製ハンドバック、それにノキアの携帯電話、デジタルカメラ、MPプレイヤー等々。

 ハノイで作られたトレンドからすれば、バイクはただの移動手段の為だけでなく、一種のステータスシンボルとなっているのだ。バイクブランドならば、ホンダ製のSH125, Dylan, Honda@等であり、これ以外のバイクに彼女らにとっては乗るべきでなく、乗せて貰うべきものに値しないのである。

 流行を追う彼女たちには、何百万ドン。時には数千ドルもの費用が掛かるが一体このお金はどこから出てくるのだろう?ある娘達は、お金持ちの両親から買い与えられるが、多くの地元の娘達には、その様な打ち出の小槌はない。ハノイ芸術大学に通うTu Linhさんなどは自分の父親ほども年齢が離れた愛人に費用をサポートして貰っているという。

 貿易大学に通うNgoc Tramさんは彼女のライフスタイルを維持する為にレストランでアルバイトをするようになった。多くの親御さんや先生達は、女学生達が勉強もろくにせずファッションにばかり気を取られていることを心配している。Tu Linhさんはキャンパスでファッショナブルな女性と有名である一方 欠点取りまくり追試の山に追われている学生として悪名も高い。

 影響されやすい彼女たちは何かの壁にぶちあったた時、韓流スター達が映画の中で見せるように、バーへ行き浴びるように酒を飲んで悲しみを吹き飛ばし元気を取り戻すシーンを真似するのだが、現実は二日酔いになるだけ。多くの学生達は、目先の物質文明に囚われ 生きるために本当に大切な人を思いやる気持ちとか愛精神価値をおざなりにし、将来、社会で自分が何に役立つのか考えようとはしないのだろうか?

 幸い上記に挙げたような学生は未だこの国ではほんの一部分だが、学生はその本分である専門知識の修得、英会話、パシコン能力を磨き、目先の流行などに囚われず、資格取得が現代を生き抜く上で本当に必要な“飾り”であることを肝に命じて欲しいもである。

(ブログ筆者寸評)

 昨今の傾向として、ベトナムの都市部では拝金主義が蔓延して来ており、特に若い世代にが金に浮かれた大人達のおこぼれにありついている。その結果が、この記事に見られる内容なのだろう。個人的な話で恐縮だが、日本から来客を迎えると男性に限り夜の接待をする。通常 夕食を食べた後、クラブとかカラオケに繰り出しアオザイを着たホステスと会話を楽しむ。

 彼女らへ渡すチップは、私が初めてベトナムに来た13年前は1万ドンであった。僅か当時のレートで邦貨にして100円程度だが、それでも貧しかったせいか、とても喜んでくれた。ところが、最近は僅か1時間ほど席につくだけで最低20米ドルを要求する。それ以下の場合は、そのまま突き返されるか、さもなくば悪態をつきながら捨てられる事もある。実際、知人がチップに10万ドンを気持ちで渡したところ、破り捨てられた現場を目撃した。

 接待とは言え、お金を大切にしないホステスを見て興ざめは勿論だが、こちらの気が滅入る。私自身、小さな菓子メーカーを営んでおり、50名ほどのスタッフ・ワーカーを抱えている。ワーカーの日給は8時間働いて今でも平均すれば僅か2万ドンほどだ。ホステスとワーカーでは仕事の内容が違うと言え、まっとうな仕事をして生活費をが製でいるベトナム人に対して済まなく思わずにはいられない。そうして今夜もも、反省しながら飲み屋を後にするのだ。

 

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