Column

2019/06/10

viet

悪意のGrab Bikeドライバーにご注意を!

悪意のGrabBikeドライバーは、ホーチミン市のビンタン地区にあるミエンドン・バスステーションやタンビン地区にあるタンソンニャット国際空港で、法外な値段で輸送を行っています。

詐欺被害を受けている乗客のほとんどは、乗客宅配アプリ使用に不慣れな人々が多く、無知に付け込み、悪意のドライバーの呼びかけに安易に応じ、言われるがままアプリを操作させられ本来不要な高額運賃を支払ってしまうというものだ。手口はこうだ。悪意のドライバーは、実際呼び出しを受けた場所よりも少し離れた場所でピックアップポイントを選択させたり、またはGrabBike PremiumまたはGrabCarサービスを使用してバイク運賃よりも高い設定のサービスを受けさせるように誘導するのである。

被害者のひとり、大学生のN.M.さんは、実際の運賃は50,000ドン(2.15米ドル)のところを133,000ドン(5.72米ドル)支払ったと語った。実態調査として囮となって悪意のドライバーに接触してみた。試しにミエンドン・バスステーションからトゥードゥク地区のビンフォック交差点に行きたがっている乗客に扮し、運賃を尋ねたところ、171,000ドン(7.35米ドル)と提示されたが、実際の平均運賃は僅か33000ドン(1.42米ドル)に過ぎない。同様に、悪意のGrabBikeドライバーにタンソンニャット国際空港からベンタイン市場への乗車運賃を尋ねたところ124,000ドン(5.33米ドル)と提示を受けたが、実際は37,000ドン(1.6米ドル)のみだ。

タンフー区在住のH.V氏は、ミエンドン・バスステーションの入り口には常にアプリを介して予約を受け付けないGrabBike​ドライバーのグループがたむろしていると語る。「彼らは私のところに来て、アプリの実際の見積もりの​​3倍から5倍高い乗車料金を要求しました。そして、彼らの申し出を断ると、彼ら悪意のドライバーたちは、私に罵声を浴びせかけたのです。」とH.V氏は話す。多くの場合、タンソンニャット空港付近を縄張りにしているベテランのバイクタクシー運転手が、これら悪意のGrabBikeドライバーの元締めだという。 悪意のGrabBikeドライバーらは、この「ボス」に、上納金を支払わなければならず、さもないとドライバーとしての仕事をさせてもらえなくなるという。

(筆者ブログ寸評)

配車アプリサービスが登場したての5年前、ベトナムでは普通四輪自動車と二輪自動車が同時に市場に提供された。手軽さと運賃が申し込んだ時点で決まる明瞭さが受け、配車アプリは市場を一気に席巻したのだった。その一方で、従来のタクシー業界は大打撃を被り、またそれまで庶民の気軽な足として君臨してきた値段交渉制セオム(個人営業のバイクタクシー)は、順次駆逐されていった。特に、セオム業者は壊滅的被害を被った。なぜなら、セオム業者は元々、貧困出身者が多く、それ故に基礎教育を受けていない人々がその主力を成しているため、先ずスマホ操作が不得手。その反対に新勢力であるGrabドライバーの担い手は、若い世代が小遣い稼ぎで参入。スマホの扱いにも慣れており、結果、旧勢力の淘汰が早まった次第。

配車アプリ導入後、2年間ほどは、旧勢力のセオムやタクシーと新勢力の配車アプリサービスとの間で、しばしば小競り合いや乱闘騒ぎなど街角で起こり新聞沙汰にもなっていたが、最近は勝敗がはっきり決まり落ち着いたように考えて来たが、今回のニュースでは、旧勢力の一部で、腕っぷしのある輩が、新勢力を使って辛うじて生存の場を確保しているようだ。ただ、これも紙面に載ったからには、当局の介入も迫ってきていると言えそうだ。

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