Column

2019/08/05

大都市(ハノイ&ホーチミン)住民の少数がメトロ利用肯定派?

 ホーチミン市に本拠を置くマーケティング・リサーチ会社Q&Mが行った都市住民の現在建設中のメトロ利用に関する意識調査によると、一般市民の45%が、週末ないし、時折乗車するだろうとの結果を見せた。残りの27%は、「利用するかわからない」か、「メトロを利用するつもりはない」だった。

 全国で18〜45歳の600人を対象としたこの調査では、最大の懸念は近くにサービスがない(28%)と近くにメトロがない(24%)であることがわかった。5人に1人の回答者は、自分のバイクに乗ることを好むと答えました。メトロを使用しない他の理由はメトロに対する信頼の欠如と、そのシステム(利用法)に関する無知であった。調査対象者の92%が主な交通手段として現状オートバイを利用中。

 運輸省の報告によると、ベトナムの5つの地下鉄プロジェクトのすべてが、大幅な遅れのためにコストが膨らんでおり、予算の超過額は81兆VND(35億ドル)に達しているという。ハノイは2030年までに9つの地下鉄路線建設を計画しているが、現在作業中は2つのみで、どちらも未開業。

 市内初の地下鉄Cat Linh-Ha Dong間は、Dong Da地区にあるCat Linh駅からHa Dong地区の南西にあるYen Nghia駅まで13キロメートルの営業区間。このプロジェクトは昨年4月竣工予定だったが工期が締間に合わなかった。現状、9割方完成。Nhon-Hanoi Railway Stationルート、または2つ目のメトロ区間の現在工事は完了済。Nam Tu Liem西部地区のNhon地区から、Kim Ma Streetを経由してHanoi駅まで12.5kmの営業区間。

 ホーチミン市最初のメトロ路線は昨年完成予定だったが、建設予算不足のため2021年に延期。Ben Thanh駅−Suoi Tien駅を結ぶ、このメトロ1号線は、市内の1・2・9・Binh Thanh・Thu Ducの各地区を経由し、隣接するBinh Duong省のDi Anの20キロの営業区間を走る。

(ブログ筆者寸評)

 記事にも書かれている通り、ハノイもホーチミンもメトロ建設計画に遅れが生じており、完成予定時期半年前くらいになると資金面・政治面或いは技術面などの理由で“延期”が発表される有様で、市民にとって、もはや「またか」といった感覚で、「そのうち完成するだろう」くらいの意識しかない。

 仮に完成しても、日頃バイクでのドア・ツー・ドアに慣れたベトナム庶民が、直ぐにメトロに乗り換えるとも思えないし、それに今後設定される乗車運賃の多寡にも影響を受けるだろう。運賃が高ければバンコクのBTSのようにやはり庶民にとっては敬遠され、もっぱら路線バスに流れるようにホーチミンやハノイでも似たような状態になるのではと考える。

 メトロの乗車率が増えるにはまだまだ時間を要するだろう。交通渋滞が今以上に激しくなり、庶民が時間的な優位性を持つメトロを認識する。そして、収入が増えることだろう。そうは言っても、まずは早く工事の完成と営業運転を開始させることが求められる、、、、

 

 

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