Column

2019/09/16

ハノイ鉄道チケット電子決済開始

 ハノイ鉄道輸送株式会社(HARACO)とeウォレット社ならびに電子決済会社NganLuong.vnは、8月7日から鉄道チケットのオンライン予約および支払いサービスを提供する契約に署名した。NgânLượng支払いサイトを通じて、ほんの数分でdsvn.vnまたはvetauonline.vnで鉄道チケットをオンラインで予約、そして支払いができ、顧客により迅速で便利で安全なサービスの提供が可能となった。顧客は、ATMカード・Visa・Mastercard、またはQRコードで支払いのオプションを選択できる。

 HARACO代表者は、現状ベトナム鉄道は年間約900万人の乗客を運び、同社だけでも年間500万人以上の人々がサービスを利用していると話す。またサービス開始後、オンラインで鉄道チケットの予約と支払いを行う顧客も増加傾向にあるとのこと。「当社の決済サイトを拡大するためのnganluong.vnとの業務提携は、顧客サービスと品質を向上させるとともに、決済チャネルを多様化して乗客に利便性と安全性をもたらすように設計されています」と代表者。

 nganluong.vnは現在、Standard Chartered・HSBC・Shinhan Bank・SCB・VPBank・MB Bank・Techcombank・TPBank・SeaBank、およびLienVietPostBankなど、国内外の40以上の銀行および信用機関と提携し、顧客向けの支払いチャンネルを多様化している。

(ブログ筆者寸評)

 ベトナム鉄道もIT化の波に乗り、いよいよオンライン決済でチケット購入が実現されるようになったそうだ。この事自体、利便性が増し、顧客にとって喜ばしいことではあるが、この国の昔の鉄道事情を知る者としてひとつ気になることがある。それは、鉄道輸送需要が劇的に上がる、旧正月(テト)時期のような超繁忙期でも、オンラインでチケットの予約を公平に取れるようなシステムかどうかである。

 この時期、皆チケットを手に入れる為、窓口に並んだものだが、チケットの価格が通常期のそれでは購入できず、いわば足元を見られた割高に設定される。しかも、縁故の強いこの国では、チケットの発売前に相当数のそれを、鉄道会社自体が、自社枠として押さえ、残ったものを一般販売していたからだ。故に、チケット価格も暴騰するといったあんばい。

 もっとも、当時ほとんどのベトナム人の長距離移動は、鉄道またはバスに頼るしかなく、家族を大切にするこの国の人々の年に一度の楽しみの故郷への帰省、いかにチケットが高額となろうとも何時間も窓口に並んで手に入れていたものだ。

 現在は、LCCを含め国内便の便数も増え、所要時間も掛かる鉄道輸送に頼ることが少なくなり、鉄道会社の自社枠チケット用需要もそれに伴い減ったがゆえ、平等なオンライン決済が可能となったのだといえば、それは筆者の誇大妄想かもね。

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