Column

2020/01/04

米国難関大学見事合格!

 早朝4:30に電話で「合格おめでとう!」という言葉を聞くまで、ハノイのアムステルダム国際高等学校英語クラスのVu Le Hoang Maiさんは、我が耳が信じられませんでした。この日(12月19日)は、シカゴ大学が午前3時から5時の間に受験結果を発表することを知っていた彼女は、午前1時近くまで寝られませんでした。「ひょっとして不合格か?!」との思いがよぎりながらも4:30に電話を取り、そしてメールを開くと、Maiさんのは、歓びを爆発させたのだった。メールには“合格おめでとう!”の文字の他、年間71,700米ドルの全額大学からの奨学金付きだ。US News&World Reportによると、シカゴ大学は米国で6番目に優れた大学で、2020年の世界大学ランキングで9位を誇るという。シカゴ大学の受入率は非常に低く、全体で約7%、例年1〜2人のベトナム人学生しか受け入れられない難関大学なのだ。

(ブログ筆者寸評)

 毎年、多くのベトナム人学生が外国の大学へ進学するようになった。最近では、ベトナムにも大都市を主に国際学校が設立され、経済的に豊かなベトナム人子女は小学校から高校まで一貫英語教育で授業を受けることが可能であり、このことが結果的に高校終了後の進路を海外の大学に求めるものに繋がるのだ。しかし、今回の主人公Maiさん、難関大学合格だけでなく、7万米ドル強の奨学金まで贈られるとは実に大したものである。恐らく、この額には年間の授業料の他、生活費(住居・食費)込みだろう。

 さて、ここからは予断だが、アメリカの大学への入学は比較的簡単と言われている。が、毎年、学長の下、大学の規模に(40〜200名)よって異なるものの、アドミッションが設けられ、“多様性(ダイバーシティ)”を元に次年度の新入学生の選別をする。つまり、同じ様な人間だけで学生を集めないということ。例えば、東大であれば、頭脳明晰であれば、誰でも合格させる。ところが、アメリカの場合、特にIvy League等の場合、アドミッションが、頭脳明晰な学生を新入生全体の5割と決めたら、その数が例えば500人として、501番めからの志願者は不合格となる。志願者の枠は色々決められていて、先の学業優秀者、志願者の親族が卒業生とか、有色人種とか、片親世帯・孤児だったとか、AOとか、とにかく多義に細かく分類されているのだ。その様にして、同じ様な学生で固めないことこそ、アメリカの国力の源泉と見なしている節がある。

 またアメリカの奨学金についても少し触れておきたい。アメリカの場合、大学への寄付金に対する税の優遇措置が手厚く施されているので、年間に集まる額も相当額になる。知人の子息が通う、私立文系で全校生徒3,000人程度の小規模な大学でさえ、年額凡そ150億円。別の知人の娘さんが通う私立理系で学生数約14,000人の中規模な大学で、年額500億円を超えるという。この莫大な資金から潤沢な奨学金の原資となるわけだ。通常、奨学金は成績優良な学生、或いはスポーツや美術・芸術などで突出したAO学生が対象になるのだが、ここでは前者を採り上げて話を進めたい。

 一般的にアメリカの大学で、成績優良学生として奨学金受領要件を満たす為に、成績(GPA)4.00ポイント(100点)満点中、3.40ポイント(85点)以上が求められる。毎年、学生本人が努力して、ポイントを上げ、その結果を基に先に述べたアドミッションへ出向き、まるでプラ野球の契約更改のように直接、学生とアドミッションで次学期の奨学金増額に向けて働きかけが可能なのだ。日本では考えられないことが個が確立している(していないと生きて行けないのかも)アメリカでは、学生のうちから交渉力も併せて学ぶ環境ができているということだ。

 

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