Column

2020/03/07

カラオケ店で薬物使用増加

 

 昨今、カラオケ店摘発件数を増やしているものの、ドラッグユーザーのこれら店舗での薬物使用を減少させることができずにいる。先月2月29日深夜、ドンナイ省ビエンホア市にあるホアンハホアンカラオケ店で同店店員2人を含む34名のどラックユーザーを検挙。現場には、薬物吸引の為の道具のほか、薬物検査で店内にいた34人から薬物反応が検出された。この店は過去にも摘発を受け、一時閉じられていたものの、再発した格好だ。

 ゴックリンと呼ばれる別のカラオケ店も、若者に人気で有名だがドンナイ省公安によると、2月下旬の摘発で、10人の麻薬使用者が連行された。今年の2か月で、地元の公安部隊はいくつかのカラオケ店の調査を開始したが、全ての店で、禁止薬物が見つかった。2月1日午後11時に、公安省とドンナイ省公安は合同で、ロンカン市にあるフォンナムカラオケ店を摘発し、10人を検挙した。同店のマネージャーのドー・スワン・タン26歳は、薬物を顧客に販売していたという。同省公安は、直ちにタンに対する法的手続きを開始した。彼の故郷では、カラオケなどの若者ら集まりでは、薬物は安価で依存度が高く安易に受け入れられる傾向にあるという。

 ドンナイ市タンケー地区にあるチョットニョー・カラオケ店は、2019年に2度摘発され、多くのカップルが薬物のケタミンを摂取。地元当局によってこの店は強制的に閉鎖されていたにもかかわらず、その後、無許可で再開されたのだった。クワンナム省のドラックユーザーの大部分は17歳から30歳まで若く、同省警察によると、摘発後尋問のために何百人もの人々が連行されたという。タンケー地区公安副長官であるファン・ズイ・タック大佐は、薬物を保管または販売したカラオケ店の所有者が調査のために拘束され、店の顧客が禁止薬物を店内で使用させた場合、その店は罰金として500万ドン(約214米ドル)から1000万ドン(約428米ドル)を科されるか、または閉鎖となる。

 クワンナム省副局長であるグエン・ハー・ライ大佐は、一般的にカラオケ店の所有者が麻薬取引と使用に関与していることを確認することは困難であり、ベトナムの薬物中毒の流行に終止符を打つことは難しいと述べる。ヘロインはベトナムのドラッグユーザーの間で長い間一般的でしたが、最近では合成麻薬のケタミンとメタなどが若者に好まれていると話す。

 

(ブログ筆者寸評)

 ベトナム北西部に位置するソンラ省・デイエンビエン省・イエンバイ省・ライチャウ省・ラオカイ省は、山岳地帯に有り、昔から一帯に暮らす少数民族、とりわけメオ族(猫族)により換金作物として芥子が栽培されてきた。用途は勿論、麻薬で、元々本人らの娯楽用でもあるが、この一帯は所謂、ゴールデントライアングル(ミャンマー南東部・ラオス北部・ベトナム北西部)と呼ばれる一角で、国際的な一大麻薬生産地としての認知度は高く、世界へ流れる場所だ。産地が身近にあるベトナムでは歴史的にアヘンやヘロインが容易に出回ってきた経緯がある。

 昨今では、タイや中国から合成麻薬がベトナムに密輸され、タブレットにした形状のそれらは若者の警戒感を解きほぐすのか、今回のニュースでも採り上げられたカラオケ店を介在して気軽に使用するようだ。カラオケ店とはいうが、ベトナムでのそれは日本でいうところのファッショナブルで粋なクラブのようなものと捉えて頂くと判りやすい。これからも当局とのいたちごっこは続くのだろうね。

 

 

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