Column

2020/03/10

日中市内貨物輸送禁止措置の長所と短所

 ホーチミン市政府は、市内中心部の交通渋滞を緩和するため、日中から夜間に商品輸送をシフトする計画しています。運送会社は、そのような措置が彼らのビジネスに悪影響を与えるかもしれないと心配しているが、それ以外は全体的に市民生活者にとって有益であると考えていることがわかった。市当局は、市内の交通渋滞を緩和するためいくつかの対策を講じてるが、今も日々悪化を続けている。先月開催された運輸省との作業セッションで、ホーチミン市人民委員会の副議長であるVo Van Hoan氏は、日中は軽トラックを含む輸送車両の市内走行禁止を検討し、貨物輸送を夜間切り替える案が話された。禁止が実行に移されるかどうか現段階では協議中で未定なものの、多くの運送企業は、実施されれば業務に打撃を与えるだろうと憂慮している。

 Minh Lien Transport Co.のディレクター、Do Xuan Phu氏によると、「弊社の顧客は、請求書を簡単に処理、確認、発行できるように、日中に自社の商品を配達を望んでいる一方で、多くのドライバーにとって夜間は休む時間で、夜間の貨物輸送は彼らの健康管理の点から現行の規制では連続4時間以上運転させられないのです。よって、夜間の貨物輸送をするためには、より多くのドライバーとアシスタントの確保が必要となり、夜間割増賃金が昼間のそれの2倍になるため、輸送コスト増加に繋がるのです。関係機関は、禁止が経済の流れに悪影響を与えるため、より多くの道路やその他のソリューションを構築することを検討すべきです。」と話す。

 日中の貨物輸送の禁止が実施に移されれば、市内の他の業種の企業にも大きな影響を与えると考える人がいる。3区でレストラン経営するPham Minh Giang氏は、毎朝、仕入先からすべての食材を受け取るため、これを夜間受取に変更することは容易でなく、これによって夜間受け取る為に人を割り当てなければならすコスト増に直結する。Hoc Mon卸売市場を担当する会社のLe Van Tien副社長は、現在、車両は主に夜間に他の地域から市場に農産物を輸送しており、トレーダーは市内の他の市場で小売するために製品を総長に卸売る。このことから日中の貨物輸送禁止は卸売市場の運営に悪影響を与えると。

 ホーチミン市政府が日中の貨物輸送を禁止する場合、市内各企業は適切な輸送計画を考案する必要がある。レストランのマネージャーであるGiangさんは、食材を郊外の場所に輸送し、バイク便でレストランに運ぶ計画があると言う。しかし、この解決策はコストがかかるため、長期的には、より多くの材料を保存し、輸送コストを削減できるように、冷凍庫をさらに購入する予定ではあるが、冷凍食品に新鮮さを期待できないと彼は眉をひそめた。

 2016年、ホーチミン市運輸局は、タンソンニャット国際空港周辺の交通渋滞を緩和するために、チャンソン通りで商品を輸送するトラック乗入れ禁止を導入した。この禁止措置は、空港との間で貨物を輸送する多くの企業に遅配や輸送コスト増加などの悪影響を与えた為、当局は乗入れ禁止時間を再調整する必要が生じた。

企業は変化する必要がある

 ホーチミン市当局の禁止の要求に続き、同市民と経済学者は、社会全体のために乗入れ禁止が実施されるべきであると述べたこのような動きへの支持を表明した。経済学者のDien Da Hien氏は、

 「ビジネス街の道路が非常に狭いため、荷役用に駐車された1台のトラックで道を塞いでしまうことがあり、日中の商品輸送を禁止することは商品鮮度に影響を与え、企業にとって高コストになることは理解するものの、反面、夜間の輸送は燃料費を削減し、交通量が日中に比べ遥かに少ないため商品の取り扱いを促進するメリットがあるだろうと主張。多くの運送会社は、夜間の商品輸送コストの増加は、現在の交通渋滞、汚染、およびより長い待ち時間を考えると、日中ほど高くない可能性もあり、夜間の貨物輸送のためにコストが増加する場合、企業は価格を上げるのではなく、生産コストを再計算する必要があるだろう。したがって、日中の物品輸送の禁止は、社会的利益のためにより早く課せられるべきでした。」と語る。

Saigon Times 08MAR2020 抜粋要約

(ブログ筆者寸評)

 大型貨物の市内乗入れ禁止は、導入された既に10年が経ち、市民も企業も慣れた感がある。ただ、今回の措置は、軽トラックも含むとのことで、仮に導入されたならしばらくの間、混乱は避けられないだろう。文中でも語られているように、夜間商品受取の為の人件費などの増大は招く、市内においては特に小売業でのJust in time配送は厳しくなる。卵が先か鶏が先かのような難しい問題ではあるが、この様な問題こそ、ITによってソリューションがもたらされる分野ではないかと漠然ながら思う。

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