Column

2020/03/24

Covid-19でのEC需要意外に伸びず

 ベトナム電子商取引部門は、Covid-19感冒の影響で需要拡大を見込んでいたが、業界関係者らによれば、期待したほどの伸びは無かったと肩を落とす。ベトナムのShopee eコマースサイト・マネージングディレクターであるTran Tuan Anh氏は、パンデミックに起因するオンラインショッピング急増を確認できていないと述べた。当初業界関係者らは、感冒の影響で、消費者たちは他人との社会接触を保とうとするため旅行や接触から距離を置く消費行動を予測していたという。

Shopee、Tiki、Lazada、Sendoなどの、ベトナム主要eコマースサイトなどは、分析ウェブサイトSimilarwebを利用し、今年最初の2か月でオンラインのトラフィックが前年比で14%減少したことを確認した。

 1月上旬と比較してトラフィックは30〜50%減少し、多くの商品販売需要は未だ回復の兆しを見せておらず、iPrice代表者は、観光に関係する商品(旅行券・荷物・水着など)は売上に悪影響を受けていて、電子機器や化粧品の消費に成長は見られなかったと述べる。ベトナムEコマース協会(VECOM)の副社長Nguyen Ngoc Dung氏は、感冒期間中にオンラインショッピングが消費者の間でニーズを掴んでいるが、しかし、それらは業界全体の成長を牽引するものではなく、生活必需品などのアイテム購入に集中する傾向が高いという。経済全体の購買力が低下しているため、消費者が財布の紐を締めると、商材の売上が減少するのだ。

 Tikiの代表者は、現在同サイトで最も人気のある商品は、フェイスマスク・アルコールタオル・空気清浄機であることを確認。同サイトでは、これら商品グループは、1分あたり4,000〜5,000個の受注を記録。Tikiは、これら商品のオンライン需要が、2019年11月、12月の2か月に比べて15%の増加を記録したとのこと。またiPriceは、特定の消費者向けに安定的な売上の伸びを見せた商材として医療用品の需要が急増。特にフェイスマスクと手指消毒剤の需要は、それぞれ600倍と100倍に増加したとのこと。Eコマースプラットフォームで販売サービスを提供するするEComEasy(ECE)の創設者兼CEOであるNguyen Tran Bich Ngoc氏は、フェイスマスクをリーズナブルな価格で顧客に提供することにより、eコマースサイトは、新規顧客発掘に繋げることに注力しているという。

 GlobalDataによると、ベトナム電子商取引市場は、昨年の218.3兆VND(約94億米ドル)から2023年には399.5兆VND(約173億米ドル)に成長すると予測されている。ベトナムの人口の約30%が2016年から2020年の間にオンラインで買い物をし、一人あたりの年間消費額は約350米ドルだった。

VNexpress 23MAR2020 抜粋要約

(ブログ筆者寸評)

 

 一連のコロナ騒ぎで、筆者自身、ベトナムでも電子商取引需要伸びるだろうと予想していたが、今回の記事を読むところ、そうでもなさそうだ。ECであっても実店舗同様、先ずは食料品や日用品などの生活必需品に向かう。実際、筆者の会社でも、お菓子やナッツなどを販売しているが、これらは同じ食料品グループに入るとは言え、趣向品に当たる為、余裕のある時しか消費者の食指は伸びない。したがって大きく売上を落とすことになる。今後、感染爆発などが起これば、ECでの消費者動向に勢いがつくかも知れないが、今のところは売上よりも、その発生だけはご勘弁願いたいものだ。

 

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