Column

2020/03/30

コロナ期の在越外国人のVISA延長

 パンデミックの中で、多くの在留外国人が、VISA延長に関し、ベトナムでの法的地位について悩んでいる。

 「私は、ベトナム政府が、我々外国人の長期滞在VISAの延長を許してくれることを望んでいるだけだ。」

 と、エバは言った。ホーチミン市在住2年の29歳のアメリカ人の彼女は、彼女のビジネスビザを延長することができるかどうかわからないと述べた。外資系IT企業で働いているエバさんは、3か月のVISA延長には、170米ドルから350米ドルの費用がかかると話す。

 「その費用は高いですが、帰国費用よりも安く済む。まして現在の母国の感染状況では帰るに帰れない。」と彼女は言う。

 米政府は、3月19日に「長期に渡り海外に留まる覚悟ができていない限り、アメリカ国民に直ちに母国へ帰還するように勧告。エバだけが、このビザ延長問題で、眠れぬ日々を送っている唯一の在越外国人ではない。過去1週間、Facebook上では、いくつかの外国人グループが、ベトナムの外国人向けのビザ延長に関するスレッドを立ち上げており、多くの関連機関が、法外なVISA代金を請求していることについて不満を投稿。

 飛行機に搭乗すること自体、ウイルス感染にさらされる危険性があり、安全ではないため、現在VISAの滞在期限が終わりに近づいている多くの人たちは、自分たちが置かれている立場に不安を抱えている。しかも、ベトナム政府は3月18日(水)から新規VISA発行停止の決定や、25日(水)から全ての国際線を閉鎖したことによって、状況はさらに厳しく悪化している。

 ベトナムに拠点を置く、Domicile Corporate Servicesは25日(水)に、そのURLにこう記載している:「先週VISA延長が一部に拒否されたが、誰もが延長を得ることができると信じている。」

 既存のVISAを持つ在越外国人は、その延長することが可能。ただし、延長期間は1〜3か月で、各人のVISAの種類と身元保証人によって異なるとのこと。同社によると、実際には、ベトナム当局は一時的に労働許可の新規申請の受け入れを停止し、限られた数の更新のみを承認しているという。一時的な在留カードホルダーについては、延長承認がいくつかあり、当局は現在、”有効な場合にはカードを発行する予定であると述べた。

 現状の法的地位の不確実性さによって、ハノイ在住3年で元英語教師のホランド氏は、神経質気味で、5月20日まで有効の観光VISAが、さらに2週間延長できるのかで焦っているという。

 「VISAを3か月延長したい。できるかどうかは、わからない。ただ私のVISA申請代行代理店は、今後、多くの政策が変更される可能性があると説明してくれた」と、同氏は話す。

 ホランドは、続けて

 「状況は毎日悪化する」

 一旦、米国に戻り、ベトナム人ガールフレンドを残さざるを得ないのではないかと深く懸念している。

 ホーチミン市在住エクアドル人のパオロ氏の場合、3か月の観光VISAを延長するために支払う必要のある料金は900万ドン(約385米ドル)で、通常金額の4倍で、毎月の家賃よりも高くなると話す。

 「それが妥当であるかどうかはわかりませんが、他に選択肢ありません。受け入れなくてはならないでしょう。」

 と、パオロ氏。彼のVISAも4月6日に期限切れになる。加えて、3月16日から彼の母国エクアドルは、21日間の国境閉鎖に踏み切っている。

 状況のあいまいさは、アンナ氏にも暗い影を落としている。インターナショナルスクールで教鞭をとるこのフィリピン人女性は、ホーチミン市在住2年で、別の外国人パートナーと住居を共にしているという。

 アンナ氏は労働許可申請していたが、学生保護に関する政府指示に従ってCovid-19の大規模感染が発生して以来、彼女の学校はベトナムの他の数百人と同じように休校しているため、学校側は彼女の申請を中止。 彼女はビジネスビザを持っているものの、それが延長できるかどうかは現在不明だ。 

 「私のビジネスビザは5月1日に期限切れになります。さらに3か月間延長できますが、取得に変更がないことを期待しています。」

 今回のベトナム政府の査証取扱案件に関し、在越外交官らを驚かせました。3月24日(火)に、在越豪国大使館は、そのFacebookページに投稿し、ベトナム政府と協力して、ベトナムビザの有効期限が切れるオーストラリア人の手配を明確にし、できるだけ早く最新の情報を提供すると発表。 同日、在越英国大使館は、ベトナムでの外国人の労働許可延長なされるかどうかのメカニズムまたはタイムラインは不明であるとSNSで懸念も漏らした。同大使館は電子メールでの返答で、英国国民にメカニズムとタイムラインを知らせられるように、労働許可とVISA延長に関する幅広い方針の明確化を求めていると述べた。同大使館報道官は、国際線運休などで、イギリス国民に不利益が生じた場合、柔軟な対応をベトナム当局に要請したと述べた。

 在越米国大使館報道官であるレイチェルチェン氏は、それと在ホーチミン市米国総領事館が緊急サービスを必要としている米国民に提供し、そのWebサイトおよびスマートに登録されている人々に送信されるメッセージを通じて情報を提供すると述べ、入国制限・外国検疫政策・地方自治体が提供する緊急健康情報に関する旅行者登録プログラム等を逐次提供とのこと。(step.state.gov)。

 ベトナム外務省のルティトゥハン報道官は、パンデミックの最中、ベトナム在留外国人は公安省移民局でVISA延長可能であると記者会見で述べた。

 パンデミックが襲い続ける中、アンナ氏は母国フィリピンに帰らないことを決めた。 

 「今は家族と一緒にいるのが良いことはわかっていますが、どこにも行かない方がいいです。空港感染も懸念されるので、ベトナムに滞在するほうが安全です。」

VNexpress 26MAR2020 抜粋要約

(ブログ筆者寸評)

 このVISA延長の件は、筆者自身も直面する問題である。最初にこのニュースが飛び込んで来たのは、文中にもあるように3月18日だったが、その2日後の20日には追加措置として配偶者VISAなども一時停止に加えられ、非常に厳しい扱いとなった。20日は、金曜日の週末、しかも夕方に知人から送られてきた当局の通達を見て知ることになった。しかし、コロナ問題が発生以降、当局から出される通達は決まっていつも、”突然”で、しかも内容に”曖昧”さが残り、読み方によって何とでも解釈できるものだから、余計困るのだ。

 もっとも、当局にしてみれば前代未聞のこの惨事への対応に苦慮している現れとも取れるのだが、突きつけられる当事者にとっては堪ったものではない。筆者自身のこれまでの経験から言えることだが、VISA期限切れが差し迫っていようななかろうか、ベトナムに現在滞在している事実は事実。予め所持しているVISAの期限が切れる前に、移民局へ相談にゆけば、状況が状況だけに、「出てゆけ!」などとは言われないだろう。だから、どっしり構えていれば、状況が落ち着くに従い、改善されていくと思うので、さほど心配しなくても大丈夫だろう。寧ろ、大丈夫でなければ、この国の未来も無いってことになる。

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