Column

2020/02/10

新型コロナウィルス・ベトナムでの現状その1

 ご多分に漏れず、ここベトナムもコロナウィルス感染者数は2月9日時点で、14名になった。少しずつ経済に与える影響も拡大しつつあり、人が集まるようなシッピングセンターや飲食街などは、閑散とし、消費が着実に冷え込みつつあることを実感する。国内の学校は、早々に今週も引続き休校延長を決め、子どもたちは日々、退屈な時間を過ごし、その親達は、昼間の子供の世話に追われ、やむなく会社を休む若い夫婦世帯もで始めている。

 ベトナム政府は、SARSの経験を持っていることも有り、いち早く中国と結ぶ全ての空路を遮断し、ベトナム航空などは、一フライトごとに機内を消毒し、感染を防ぐためにブランケットの配布や食事の提供も取りやめるといった徹底ぶり。とはいえ、お隣のカンボジアは経済的にチャイナマネーで汚染されているので、中国との汚染地域以外との行き来は今も続けられているため、同国と国境を接するベトナムにとって心配の種となっている。

 2003年から2004年にかけてベトナムで発生したSARSは、その収束宣言までに半年を要している。新型コロナウィルスの世界総死者数は、既にSARSのそれを超えたという。感染力が強いのか、感染しても未感染状態が長く続き、結果的にその様な感染者が所謂、スーパースプレッダーとなり、急速に感染を広げてゆくとも言われているが、個人的にこのウィルスは甘く見ない方が良いと思っている。人的損失に加え経済的なダメージは、今後益々拡大してゆくだろう。事業をするにしても覚悟を持って取り掛かる必要があるだろう。SARSの時代、ベトナムは未だ、経済的には今より脆弱であったがゆえ、ある意味、生き残れたといえる。2003年当時の一人あたりのGDPは、凡そUS477.99$、2018年のそれはUS2,387$と現在の5分の1程度しかなかったのが幸いした。

 仮に今回の新型コロナウィルスが今後も拡大し、収束に時間を取られる事になれば、そのインパクトは大きいものとなるだろう。しかし、私は次のようにも考える。これまでベトナム経済は、実力以上に急成長してきた。自らの努力ももちろん有るだろうが、それ以上に運の良さとベトナム人のバブル化の才覚にあったことは否めない。つまり実力以上に成長できたということだ。故に、今回のウィルス騒ぎは、ベトナム人に対するひとつの試練であり、これをうまく捌く、その先にベトナムの成長の実力が伴うのだろうと診る。この様な困難なときこそ、チャンス到来である!自戒を込めて、生き残るために何が必要なのか見極め、一歩一歩着実に歩んでゆく。

 

 

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